GPSスケール



(しまうまさんからの投稿です)

緯度経度の数値のみ表示されるGPS機と、ツーリングマップルを合わせて使ってみると、自分の現在地の把握、また目標地点の緯度経度の算出には不都合が出てきます。

GPSの数値を読んでも、地図上で自分の位置は分かりにくい等々…

これを解消する為にGPSスケールなる物を作ってみました。








左は20秒毎右は10秒毎に罫線を入れています。
 
以下の作り方はTM2003年北海道版ですが、基本的に他の地域の物でも同じです。

【作成に必要な物】
*TM北海道2003年度版
*製図用ソフト(CADソフト)
*定規(できれば1mm以下を測れる物が望ましい)
*プリンターで印刷出来る、透明シート(市販のOHP用シートが最適)
*ラミネート加工用一式(ラミネート機&ラミネートフィルム)



【作り方】
1.メッシュの実測
TMのGPSメッシュの間隔を実測する。

2.製図用ソフトで罫線作成
TM2003年北海道版は緯度/経度が4分毎にGPSメッシュが入っているので、自分の任意の秒数を定め、製図用ソフト(CAD)を使い、GPSメッシュ間隔の実測値を元に罫線を入れていく。
 *作例では、20秒毎と10秒毎に設定しました。罫線のマス目の見やすさから10秒毎ぐらいが、限界かと思います。

肝心なのは、TMのGPSメッシュの線の間隔を計り、それを均等に割って罫線を入れるという事なんです…
例えば、緯度線の間隔が37mmあった場合、緯度線は4分毎ですから、1分毎の線は9.25mm間隔 20秒毎になら、約3.08mm毎 10秒毎なら1.54mm毎という事です。
この100分の1mm単位で線を入れるのに、製図ソフトを使うと簡単なのです。
試した事は無いですが、工夫をすればエクセルなどの表を作るソフトでセルの間隔を調整できれば、作れるかもしれませんね。

3.プリントアウト

4.ラミネート(パウチ)加工
OHPシート等に印刷した物は、触っているうちに罫線が消えてしまいます。
これを防ぐ為にラミネート(パウチ)加工を行います。
 *ラミネート機を持っていなくても、ホームセンターや大型文房具店などでこの加工をしてくれるところがあります。



【注意点】
1.トナー式やレーザープリンターなど、印刷の際に高温を発生するプリンターを使う場合、使用する透明シート(OHPシート等)は、それらのプリンターに対応している物を選んで下さい。
下手をすると、プリンターの中で透明シートが溶けて、とんでもない事が起こります(体験済…)

2.インクジェットプリンターを使用して作った事が無いので、インクジェットプリンターで透明シートにプリントできるか分かりません…
インクのにじみの事もあるので、あまり適さないかもしれません。
私は仕事場のトナー式の熱転写プリンターを使用しました。

3.TM2003年度版はGPSの測地系が世界測地系(WGS84)を使用しており、それに対しTM2002年度版以前は、日本測地系になっています。
使用するGPS機の測地系の設定が合っていないと、400m〜500mのズレが発生しますのでご注意下さい。



【制作者】
しまうまさん
(ご協力ありがとうございました)



【制作者からのコメント】
CADという製図用のソフト使って作りましたので、手作りにしては割と精度が有り、実際に使ってみて充分に実用に耐えます。

作ったものはTM2003年度北海道版です。
(2002年度以前のTMはメッシュの大きさの違うので使えません…)

経験上、分岐の多い林道などで迷い自分の位置を見失った時に、特に効力を発揮します。





ツーリングマップルとGPSとGPSスケール
 





使用例
 



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